2014/03/19
と思うことが、最近幾つかあった。
一つはエミール・クストリッツア。
知人との雑談の中で出てきた旧ユーゴスラビアの映画監督で、「黒猫白猫」は音楽もファッションも最高だと言う。
センスの良いその知人が言うので俄然気になって、どんな人か尋ねる内に、以前エミール・クストリッツァのインタビューを読んでいたこと思い出した。
中欧国周辺の政治的混乱の中で培われただろう反グローバル主義的発言と、映画のモチーフとしてジプシー楽団を多用し、監督自身もジプシーバンドを率いて活動している事を知って、それまで何となく素通りしていた代表作「アンダーグラウンド」から見てみようと思いながら、時間が経つにつれ忘れていた。
その数日前にはSTAFF松村が「チェコ・スロバキアの昔の映画ポスターが面白い」と言っていた。
チェコもやはり世界のジャイアンであるアメリカにまつろわぬ国の為か、独特としか言いようのないデザインアートが形成されていて、それは近隣のロシア構成主義アートと無関係では無いかもしれないという話をしていた。
それぞれ別の人との話題から出た中・東欧、ジプシー、共産主義というヒントと、自分の記憶がリンクして、
「あっ、今の興味の対象はこれか!」と合点がいった。
パズルのピースが埋まって、それまでモヤっとしていたイメージが具現性を増した。
漫画で言ったら、吹き出しの中の電球がピカっと光った感じです。
それと同じ様にヒントを貰うことが最近他にもあって、それはダイレクトにkaddishにカタチとなって現われることになる。
本当に重要な情報は、能動的に探しても見つかる事は少ない。
むしろ日常生活の中にチラッと頭を半分だけ見せていて、大事なのは、それに気づく事が出来るかどうかなのかもしれない。
多分これまで、知らないうちに多くを見過ごして来たと思う。
そしてやはり本人達に自覚がある筈は無いが、大事な情報を運んで来てくれる人達に対して、最大級の感謝をしたい。
山下禎典
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